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プロフィール
HN:
tannpopo
年齢:
69
性別:
男性
誕生日:
1955/03/12
職業:
会社員
趣味:
囲碁・HP・洞窟探険・格闘技・バイク・ドライブ・ツーリング・アウトドア
自己紹介:
私と話すことで皆が癒される・・・そんな男になりたい。
『フランダースの犬』の本を子供に読んで聞かせていると
涙が出てきます。
砂の器の映画を見ても泣けてくる。・・・。
最近、涙腺が弱くなったけど、
『涙を見られても恥ずかしくないような男にもなりたい』
と願っています。
男51歳、半世紀にわたる人生を経て今なお好奇心旺盛、
あくまでもポジティブ、そしてなにより暖ったかい。
そんな管理人@たんぽぽさんのHPです。
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懐かしい思い出や失敗談を面白おかしく載せました。 これを読むだけで抱腹絶倒健康管理にも最適となること間違いない!(笑) 笑うことでどんな悩みも解消できる!と思うのは、 私だけ? リンクの『おもしろ写真と若かりし頃』も見てね!
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今から30数年前のこと。

私が職場の後輩K君を家に招待したときのことである。

私は、M駅、K君は隣のN駅である。

時々彼は、N駅から乗らずに、M駅から乗ることがあるらしく私の家の近所のこともよく知っていた。
その彼を自宅に招待することになり、幸か不幸か私と彼との距離は急速に縮まったのである。

私たちはM駅を降り一路、私の家を目指していた。
徒歩約10分ほどであるが、彼の話を聞いていると楽しくて仕方がない。

血気盛んな年頃だから彼の話すことと言ったらアレの話ばかりである(今もそうである)。

彼の話術は大変面白く、人をひきつける魅力を持っていた。

私の家まで直線距離にしてあと200mになろうかとしたとき、彼が急に立ち止まり、こう言った。

「先輩、ここらへんに有名なアホいてまんねん ほんまにアホでっせ そんじょそこらのアホとちがいまっせ あははは・・・」

私は思わず、どこのアホやねん、そいつの家どこやねん!と聞いてしまった。

すると彼は、はっきりと言わず、
「もうすぐわかりま、ほんまにアホでっせ そんなにあせらんでも、もうじき直線になったら見えまっさかい」と言うではないか。

そう彼の言うアホの家は、私の近所だったのである。あはは・・・

この時、私はまだ予期せぬ出来事に気付いてはいなかった。

いや、知らん振りをかましていたのかも知れない。私はもう一度聞いた。そいつそんなにアホか 

彼は言った。
「そんなもんね二階のね、ベランダにスピーカ出してやで、おっかの上 ひんなげしぃのはーながー(アグネスチャンの歌)とかね 朝丘めぐみのめばえの歌、ガンガン鳴らしてまんねん ほんまアホでっせぇ~」 

なに!!おっかの上 ひんなげしぃのはーながー♪♪か!!

「そやねん先輩、うまいやんか どこで覚えたん?」
イヤ、なんでもない。

「それにね、油断したらあきまへんねん」 
なんでやねん
「そいつね ドッカーンって雷鳴らしよりまんねん・・・ほんまに変でっせぇ」

私は私の身体がなぜか小刻みに震えるのを抑えることができなかった。

そしてついに直線の道になり、はっきりとそのアホの家が見えたとたん彼は言った。

「アレですわ アレ アレ あそこですわ アッ しっ!!アホのおかん(母)いてまっさかい 大きな声でしゃべったらあきまへんで」

彼は必死で笑いを、私は怒りをこらえながら、ついにその家の前を通り過ぎた。

彼は小さい声でなおも 「ここですわここ、ここ」と言いながら笑いをこらえ続けていた。

その時点で私ははっきりと、その家が私の家であることを知っていた。

知らなかったらほんまにアホである。

しかし、違う 違う 違っててくれぇと心の奥底で祈っている自分もいた。

母は膨大な数の植木に水をやっていた。

母の後ろを数メートル通り過ぎたそのときであった。

急に後ろから 「どこいくねんや」と身に覚えのある母の声。

私は振り返り、普通になにもなかったかのように

友達連れてきたんや おかあちゃんと言って彼を紹介した。

彼はあっち向いたまま、足踏みをしていた(いっちに いっちに)。

彼は幼い頃から具合が悪いと いっちに いっちにをする癖があると 後におばちゃんから聞く。

私は彼にこう言った。 「ここがボクのウチやねん」 

すると彼が振り向いてこう言った。

「エエ植木ですねぇ おばちゃん こんにちは Kと言います。 これからもよろしくお願いしま~す♪♪」

うーん 彼は大物になるに違いない・・・このときほど 彼が大きく見えたことは無い 

すると私の母がこう言った。 

「いいや こっちこそ この子ほんまにアホやから よろしゅう頼むわねぇ」

あれから30数年、いまだに兄弟として付き合っている。

                                     トホホ・・・



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長男が小さい頃のこと。
ホンダへ最高級スポーツカーNSX(1000万円)のカタログをもらいに行ったときの話である。
自宅から妻の自転車で歯医者に行っての帰りホンダに立ち寄った。
歯医者も一番に予約しておいたので10時には営業所に着いていた。
駐車場には営業車がたくさん並んでいたので、営業所から見えない駐車場の入口に自転車を止めた。
営業所の入口まで十数メートルあったが、その間、5台くらい営業車が停まっていた。
妻の自転車は、にぎやかでベルを鳴らさなくても避けてくれるというすぐれものである。
前かごはアチコチへこんで錆びているし、後ろの荷台兼、子供用のイスは、付け根が外れていて段差があるたびに、ガチャコン ガチャコンコンと、びびり音がする始末、ペダルを踏むと途中でカックンとひっかかり、自転車を漕ぐとギーコギーコと異音がし、恥かしいので見えないところに置いたのが本音である。

子供にカッコいい車のカタログを見せるため意気揚々と店に入った。
受付のお姉さんが笑顔で迎えてくださり、心地よい。
私は、「すみませんが、NSXのカタログ欲しいんですが・・・」
すると彼女は、「あっ今、店長呼んできますのでイスに座ってお待ちください。
お茶、コーヒーなにになさいますか」
「いやあのう冷やかしでんねん気にしやんと コーヒーにして」
と言ってるのに店長がうれしそうにやってきた。
手には、いかにも高そうなNSXのカタログを持っている。

「今、車はなにに乗っていますか」
「ホンダのレジェンド(ホンダの最高級セダン)です」

このレジェンドと聞いた店長は満面の笑みを浮かべ、よけいに丁寧になっていた。

「そうですかじゃぁ乗換えかなんかですか」
「いえ冷やかしで子供にただNSXのカタログを見せたくて」
と言っているのに悪いほうへ話が弾んだ。

30分ほどで腰を上げるとどっからか数人が出てきてお見送りとなった。
そんなんもうええのに恥かしいがなと思いながら、外にでたその時、
アッ私の自転車が・・・車の陰に置いておいたのに・・・丸見えだ。

停まっていたはずの営業車が全部ない。
そこにあるのは、古びた妻の自転車だけであった。

アチャぁーかっこわるー 乗ってるのは本当にレジェンドやけど今日は、妻の自転車で来たんですと、ひとこと言っておけばよかったと悔いが残った。
十数メートルの距離がこんなに長く感じたことは無い。
それも大事に二箇所も鍵をかけている。早くこの場から立ち去りたい。
振りかえるとこちらを向いてお辞儀してくれる。
まぁええかとこちらも礼をして自転車にまたがり、ペダルに足を乗せ、よいしょっとしたとき、カックーン
歩道に出たときの段差で後ろの荷台が、ガチャコン ガチャコンコン。
こいでいると 
カックーン ギーコギーコ ガチャコン ガチャコンコン。

進行方向左に営業所入口があり、お見送りしてくれている横を通らなければならず、恥かしいのやら訳が分からんようになってしまった。またそこでもお辞儀してくれた。

ふと前を見ると錆びた前かごに入れたカタログだけが、元気よく踊っていた。

当然、我が家に新車の自転車が仲間入りしたのは、言うまでもないことですね。

あれから15年 当時のことを知っている営業マンはもういない・・・かな。

なんでこうなるねん!! トホホ!
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