CATEGORY : 個人用
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長男が小さい頃のこと。
ホンダへ最高級スポーツカーNSX(1000万円)のカタログをもらいに行ったときの話である。
自宅から妻の自転車で歯医者に行っての帰りホンダに立ち寄った。
歯医者も一番に予約しておいたので10時には営業所に着いていた。
駐車場には営業車がたくさん並んでいたので、営業所から見えない駐車場の入口に自転車を止めた。
営業所の入口まで十数メートルあったが、その間、5台くらい営業車が停まっていた。
妻の自転車は、にぎやかでベルを鳴らさなくても避けてくれるというすぐれものである。
前かごはアチコチへこんで錆びているし、後ろの荷台兼、子供用のイスは、付け根が外れていて段差があるたびに、ガチャコン ガチャコンコンと、びびり音がする始末、ペダルを踏むと途中でカックンとひっかかり、自転車を漕ぐとギーコギーコと異音がし、恥かしいので見えないところに置いたのが本音である。
子供にカッコいい車のカタログを見せるため意気揚々と店に入った。
受付のお姉さんが笑顔で迎えてくださり、心地よい。
私は、「すみませんが、NSXのカタログ欲しいんですが・・・」
すると彼女は、「あっ今、店長呼んできますのでイスに座ってお待ちください。
お茶、コーヒーなにになさいますか」
「いやあのう冷やかしでんねん気にしやんと コーヒーにして」
と言ってるのに店長がうれしそうにやってきた。
手には、いかにも高そうなNSXのカタログを持っている。
「今、車はなにに乗っていますか」
「ホンダのレジェンド(ホンダの最高級セダン)です」
このレジェンドと聞いた店長は満面の笑みを浮かべ、よけいに丁寧になっていた。
「そうですかじゃぁ乗換えかなんかですか」
「いえ冷やかしで子供にただNSXのカタログを見せたくて」
と言っているのに悪いほうへ話が弾んだ。
30分ほどで腰を上げるとどっからか数人が出てきてお見送りとなった。
そんなんもうええのに恥かしいがなと思いながら、外にでたその時、
アッ私の自転車が・・・車の陰に置いておいたのに・・・丸見えだ。
停まっていたはずの営業車が全部ない。
そこにあるのは、古びた妻の自転車だけであった。
アチャぁーかっこわるー 乗ってるのは本当にレジェンドやけど今日は、妻の自転車で来たんですと、ひとこと言っておけばよかったと悔いが残った。
十数メートルの距離がこんなに長く感じたことは無い。
それも大事に二箇所も鍵をかけている。早くこの場から立ち去りたい。
振りかえるとこちらを向いてお辞儀してくれる。
まぁええかとこちらも礼をして自転車にまたがり、ペダルに足を乗せ、よいしょっとしたとき、カックーン
歩道に出たときの段差で後ろの荷台が、ガチャコン ガチャコンコン。
こいでいると
カックーン ギーコギーコ ガチャコン ガチャコンコン。
進行方向左に営業所入口があり、お見送りしてくれている横を通らなければならず、恥かしいのやら訳が分からんようになってしまった。またそこでもお辞儀してくれた。
ふと前を見ると錆びた前かごに入れたカタログだけが、元気よく踊っていた。
当然、我が家に新車の自転車が仲間入りしたのは、言うまでもないことですね。
あれから15年 当時のことを知っている営業マンはもういない・・・かな。
なんでこうなるねん!! トホホ!
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長男が小さい頃のこと。
ホンダへ最高級スポーツカーNSX(1000万円)のカタログをもらいに行ったときの話である。
自宅から妻の自転車で歯医者に行っての帰りホンダに立ち寄った。
歯医者も一番に予約しておいたので10時には営業所に着いていた。
駐車場には営業車がたくさん並んでいたので、営業所から見えない駐車場の入口に自転車を止めた。
営業所の入口まで十数メートルあったが、その間、5台くらい営業車が停まっていた。
妻の自転車は、にぎやかでベルを鳴らさなくても避けてくれるというすぐれものである。
前かごはアチコチへこんで錆びているし、後ろの荷台兼、子供用のイスは、付け根が外れていて段差があるたびに、ガチャコン ガチャコンコンと、びびり音がする始末、ペダルを踏むと途中でカックンとひっかかり、自転車を漕ぐとギーコギーコと異音がし、恥かしいので見えないところに置いたのが本音である。
子供にカッコいい車のカタログを見せるため意気揚々と店に入った。
受付のお姉さんが笑顔で迎えてくださり、心地よい。
私は、「すみませんが、NSXのカタログ欲しいんですが・・・」
すると彼女は、「あっ今、店長呼んできますのでイスに座ってお待ちください。
お茶、コーヒーなにになさいますか」
「いやあのう冷やかしでんねん気にしやんと コーヒーにして」
と言ってるのに店長がうれしそうにやってきた。
手には、いかにも高そうなNSXのカタログを持っている。
「今、車はなにに乗っていますか」
「ホンダのレジェンド(ホンダの最高級セダン)です」
このレジェンドと聞いた店長は満面の笑みを浮かべ、よけいに丁寧になっていた。
「そうですかじゃぁ乗換えかなんかですか」
「いえ冷やかしで子供にただNSXのカタログを見せたくて」
と言っているのに悪いほうへ話が弾んだ。
30分ほどで腰を上げるとどっからか数人が出てきてお見送りとなった。
そんなんもうええのに恥かしいがなと思いながら、外にでたその時、
アッ私の自転車が・・・車の陰に置いておいたのに・・・丸見えだ。
停まっていたはずの営業車が全部ない。
そこにあるのは、古びた妻の自転車だけであった。
アチャぁーかっこわるー 乗ってるのは本当にレジェンドやけど今日は、妻の自転車で来たんですと、ひとこと言っておけばよかったと悔いが残った。
十数メートルの距離がこんなに長く感じたことは無い。
それも大事に二箇所も鍵をかけている。早くこの場から立ち去りたい。
振りかえるとこちらを向いてお辞儀してくれる。
まぁええかとこちらも礼をして自転車にまたがり、ペダルに足を乗せ、よいしょっとしたとき、カックーン
歩道に出たときの段差で後ろの荷台が、ガチャコン ガチャコンコン。
こいでいると
カックーン ギーコギーコ ガチャコン ガチャコンコン。
進行方向左に営業所入口があり、お見送りしてくれている横を通らなければならず、恥かしいのやら訳が分からんようになってしまった。またそこでもお辞儀してくれた。
ふと前を見ると錆びた前かごに入れたカタログだけが、元気よく踊っていた。
当然、我が家に新車の自転車が仲間入りしたのは、言うまでもないことですね。
あれから15年 当時のことを知っている営業マンはもういない・・・かな。
なんでこうなるねん!! トホホ!
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